日本流通市場を開拓、在日同胞のチャン・ヨンシク

日本流通市場を開拓、在日同胞のチャン・ヨンシク

2011年度に誇らしい韓国人として海外同胞部門の大賞に日本企業人のチャン・ヨンシク氏が選定された。日本流通市場に参入して大きな実を収めたチャン・ヨンシク氏の挫折と挑戦、そして成功の話を聞く。
多様な商品を多様な方法に販売
チャン・ヨンシク氏が運営している株式会社永山は日本の流通業界の一二を争うほど販売実績が注目されている。この会社は大きく4つの方法で商品を販売しているが、日本国内向けの販売が活発になり、特に政府に多くの製品を納品している。また、日本国内のインターネット販売が活発だ。その他、9ヶ所の免税店を運営し、その中には5ヶ所の空港の免税店が含まれる。

貧しい留学生として開始
チャン・ヨンシク氏は韓国の大学を卒業し、勉強のため来日した。厳しい留学生活の中、偶然に事業に興味を持ってちょっとしたことで始めたのが今日に至った。ある日、市場内の小さなお店から流れるチョ・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」を聞いて店に入った。店の中ではカセットテープを販売していたが、その価格が非常に高かった。韓国で調べてみたら、安い価格でカセッテープを日本に持ち込んで10倍近くの利益を得られた。そこから彼は商売の道に入った。その後、起こったのが1993年の米騒動。米が足りなくて品質が非常に低い米を海外から輸入して食べているのを見て韓国のキョンギキ米、ガンファ米等の品質のいい米を輸入し、日本で販売したらそれが大成功だった。

日本自衛隊に韓国洗濯機を納入
チャン・ヨンシク会長の記憶に残ることは主に長期間の努力で仕事を成功させたことだ。ソニーとの契約、また、日本の有名な化粧品会社との契約には5年以上の時間がかかったが、遂に契約を締結させ、数年の努力で締結させた政府調達納品資格の取得はチャン・ヨンシク会長の会社を更に発展させる要因となった。諦めずに努力した為、日本自衛隊に韓国製洗濯機を納品することになったのは今考えても誇らしいことだ。

韓国の中小企業の日本進出をサポートしたい
18年間の日本定着経験を生かし、チャン・ヨンシク会長は韓国の中小企業の日本進出をサポートする為、最近「コリアンゲートウェイ」というコンサルティング会社を設立した。この会社を通じて韓国企業に諮問し、日本国内で商品が売れるようにさせる案内者役をする予定だ。チャン・ヨンシク会長の哲学は「日本で成功する為、何より大事なことは韓国人としてのプライドを失わないこと」だ。「韓国人としてプライドを持って、諦めずに頑張って働くと結構時間がかかるかもしれないが、遂に目指したところまで行けるということが本人の経験からの哲学だ」と表した。

KBS World Radio (world.kbs.co.kr)