【ソウル聯合ニュース】韓国国家基幹ニュース通信社の聯合ニュースは27日、ソウル市内にある本社のホールで「多文化フォーラム」を開催した。
女性家族部が後援した今回のフォーラムは、「多文化家庭」と呼ばれる国際結婚家庭が年々増えていることから、「健康な多文化家庭を築くための韓国人配偶者の役割」をテーマに開かれた。専門家や政府関係者、多文化関連団体の関係者、多文化家族など約100人が出席した。
聯合ニュースの趙成富(チョ・ソンブ)社長は開会のあいさつで「きょうのフォーラムで多文化家庭が安定的に韓国社会に定着できる方策と、健康な夫婦関係を維持するための韓国人配偶者の役割を真摯(しんし)に考えたい」と述べた。
金熹ギョン(キム・ヒギョン)女性家族部次官はフォーラムに寄せた祝辞で「これまで相対的に大きく扱われなかった韓国人配偶者の観点と経験に関心を傾ける意義深い場だ」と強調した。
フォーラムでは、在日コリアン企業家団体の東京韓国商工会議所、歌手のインスニさんが設立した多文化家庭の子どものための学校・ヘミル学校と聯合ニュースが多文化家庭への奨学事業支援に関する業務協約(MOU)を締結。奨学金授与式も行われた。
東京韓国商工会議所の張永軾(チャン・ヨンシク)会長は「多文化は差別と区別の対象ではなく、今後はうらやましがられる対象になると考える。多文化は愛と和合の伝道師になるだろう」と述べ、奨学生らを激励した。
今年で7回目を迎えた聯合ニュースの多文化フォーラムは、企業の多文化貢献事業や多文化家族の自立策、多文化家庭の子女の教育、多文化への認識改善教育、文在寅(ムン・ジェイン)政権の多文化政策などのテーマで懸案を議論し、望ましい発展策を模索してきた。